ICT

ICT活用メイン画像

教育×ICTで 今まで 見たこともないような 授業をつくろう

  • ICTは単なるツール アナログも自在に使い分ける

    本校では、10年以上前からICTを授業に取り入れ、どのような場面でICT使用することが効果的かを研究してきました。その中でわかってきたことは、「ICTはあくまで学習ツールにすぎない」ということ。「ICT環境があるから使わなければ」ではなく、ICTにしかできないことやICTのほうがより効果的な場面で使用する。紙などアナログツールのほうが効果的であればそれらも併用する。目的によって自由に選択できることが理想です。

  • 興味関心を高め 学びの意欲を向上させる

    音楽や美術、体育も含め、すべての教科で日常的にICTを活用しています。たとえば社会では、企業と学習アプリを共同開発し、3年生の職業体験で活用しました。生徒たちは体験先の消防署に見学に行く前に、アプリで火事の現場に出動するシミュレーションゲームを行いました。事前に消防士の仕事を疑似体験できたことで、実際の職場体験に強い興味を持って臨むことができました。これは従来のアナログベースの学習ではできなかった試みです。

    教室での授業で多いのは、子ども一人ひとりの作品や考えをタブレット端末で可視化し、みんなで共有するという活動です。

    アナログの授業では、子どもたちが書いたノートを先生が個別に見て評価することしかできませんでしたが、ICTを活用した授業では、子どもたちがタブレット端末に書いた作品や意見を大型スクリーンに投影して共有することで、子ども同士で評価し合うことが簡単にできるようになりました。

  • 人と意見を共有し、 互いの意見を認め合う

    子ども同士の「相互評価」を活発にすることで、クラスを互いに高め合う集団にしたいと考えています。「○○さんの作品はいいね」「僕もまねをしたい」「もっとこうしたら良くなりそうだ」……。このような言葉がいつも聞こえるような学習環境になれば、学習面だけでなく、人間関係も良好になります。実際、子どもたちから「他の子の考えも知りたい」という声をよく聞くようになりました。日常的に「共有」を行うことで、人の考えに関心を持ったり、異なる意見を許容したりする力が育ってきたと感じます。

    「学び続ける力とやさしい心」は本校の教育目標です。私たちは、学力、心、両方に作用するようなICTの使い方をどの教科でも展開できるよう工夫しています。今後も、新しいテクノロジーやツールを積極的に取り入れ、今まで見たこともないような授業づくりをしていきたいと考えています。

  • 二宮 大樹 先生
    5年生担任

Programming

プログラミング教育

今やプログラミングは、エンジニアやプログラマーだけでなく誰もが必要な知識やスキルとなりつつあります。昭和学院小学校では早くからプログラミング教育を実施し、物事を順序立てて考える力(論理的思考力)、試行錯誤しながら課題に取り組む力(問題解決力)、自由な発想で新しいものを生み出す力(創造力)、チームで協力してプログラムを作る力(協働力)を育んでいます。

今年度から新たなロボット・プログラミング教材を採用し、与えられた課題ではなく子どもたちが自ら課題を設定し、トライ&エラーを繰り返しながらロボット制作に挑みます。プログラミングを学ぶことは、「仕組みを作り出す側」の視点を学ぶこと。それはこれからの時代を生き抜く大きな武器になるでしょう。