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理科教育

科学的な見方、考え方を培い学んだ知識を世の中のために活かせる人を育てる

物事を科学的に見たり考えたりする力をつけるために、実証性(自分の仮説を実験などで確かめる)、再現性(条件を変えて実験を繰り返し同じ結果を得られる)、客観性(実証と再現によってより多くの人に承認される)の3つの要素を意識して、授業を組み立てています。これによって、子どもたちは本やインターネットで調べてすませるのではなく、自ら観察や実験をして疑問を解決するようになっていきます。また、他者の意見にも耳を傾け、より客観性を求める態度が培われていきます。

昭和学院小学校の理科は、知識を習得するだけにとどまらず、習得した知識の活用ができるまでを目指しています。そのため、日常生活と結びつけたり、学んだ知識を使って目の前の現象を説明したりするといった学習を多く取り入れています。例えば3年の「磁石」の学習では、「磁石は鉄を引きつける」「異極は引き合い同極は退け合う」などの知識を学びますが、そこで終わりにせず、磁石の性質を利用したおもちゃを作ってみる、磁石の性質を自分で説明するなどアウトプットまでを求めます。「知識」とは活用できてこそはじめて本当の意味での「知識」となり得ると考えているからです。

  • 不思議だなと思う気持ちを出発点に体験的に学ぶ
  • 仮説・観察・実験を通して科学的に疑問を解決する
  • 知識の習得だけでなく、知識を活用できるまでを目指す
理科
理科
理科

豊富な自然体験や、系統性を重視した学びによって、
科学的な力を養います。

科学的な力を伸ばす授業

「不思議だな」と感じた疑問を、既に習ったことや生活体験をもとに仮説を立て、それをどうやって検証するか考えながら観察・実験に取り組みます。実証するというプロセスを通して科学的な考え方を育てます。

さまざまな自然体験

2年生では「なかよしキャンプ」、4年生では、海辺の生き物に触れ合う「自然教室」、また、希望者を対象に行う「夏の学校」では昆虫採集、川遊び、火起こし体験など、自然と親しむ本物体験を大事にしています。

SDGsに関する取り組み

6年生の「電気の利用」では持続可能なエネルギーとして風力発電、太陽光発電を取り上げ、「水溶液の性質」では酸性雨などの環境問題とつなげて学びます。「生物と環境」では地球温暖化、気候変動などに学びを展開します。

理科実験教室

自然界には様々な驚きや不思議、感動があふれています。感動や驚きになぜ重きを置くのかと言えば、それは「子どもたちの気持ちを動かす力になるから」です。 興味をひき、意欲を引き出すきっかけには「気持ちが動くこと」が必要です。 私たちは、いたずらに知識を増やそうとは考えていません。単純な知識は本を読めばいくらでも手に入ります。そうではなくて、私たちが考える大切なものとは「経験すること」「体験すること」にあります。そしてそこから「自分なりに考え始めること」が、何よりも大切だと思うのです。

身につけたい
「8つのチカラ」

  • 観察するチカラ

  • 比較・対照するチカラ

  • 記録するチカラ

  • コミュニケーションの
    チカラ

  • 推論するチカラ

  • 説明するチカラ

  • 適切な道具と
    技術を使うチカラ

  • 行動するチカラ

  • 5年生

    「研究、石の誕生」

    地球上には、たくさんの種類の岩石があります。様々な岩石や鉱物をルーペで観察して、手触り、色、重さなどの特徴を調べました。最後に5種類の岩石を図にはって、「岩石の標本」 を作りました。
  • 2年生

    「ゴムの力-ゴムができること」

    ものをたばねたり、フタをあかないようにしたりするとき、ゴムでできた「わゴム」を使います。そのわゴムの力を使ってできることを確かめました。最後に、ゴムのエネルギーでプロペラをまわす飛行機を作って飛ばしました。
  • 3,4年生

    「さん」 と 「アルカリ」-pHを 調べよう! 

    A、B、C 3つの透明コップにそれぞれ何が入っているか、リトマス紙やムラサキキャベツ液で調べました。ムラサキキャベツ液では、細かい酸、アルカリも調べられました。
  • 1年生

    「もえてるよー 火おこしにちょうせん!」 

    集気びんのフタを「あけたり」「しめたり」したとき、その中に入っているロウソクはどうなるのか?火が燃え続けているために必要なものは何かを調べました。
  • 5,6年生

    「気体-見えないものが 見えてくる」 

    目に見えない気体(酸素、二酸化炭素)の性質を様々な方法で調べ、どのような性質の違いがあるのかを知りました。
  • 2年生

    「花の色で、ぬのをそめる」

    紫キャベツの葉から、こいむらさきの色を取り出すことができます。その取り出した色の水を使って、3種類の布を染めて、それぞれの染まり方の違いを調べたり、「たたきぞめ」 というやり方で、花の色を取り出して布を染めました。