昭和学院小学校
卒業生からのメッセージ
勉強は「苦しいもの」ではなく「楽しいもの」。そう思えたのは、ここで過ごした6年間のおかげです。特に私が夢中になったのは、3、4年生の時の「辞書引き大会」や「百人一首大会」。辞書で意味を調べたり、友だちと百人一首を競い合ったりすることは遊びの延長のようで、ネイティブの先生と英語で話したり歌ったりする時間も楽しかったのを覚えています。
それらが学びだと気づいたのは中学、高校へと進んでからです。百人一首の知識は古典への親しみを後押ししてくれましたし、英語のリスニングもスムーズに取り組めました。疑問があれば、まずは辞書で調べるという姿勢も、その後の学びに大いに役立ったと思います。
先生方はいつも肯定し、励ましてくれました。二重跳びが苦手な私を「できるかどうか」よりも「頑張っていること」で捉え、できたときには思い切り褒めてくれたこと。毎日ひとつ自分で決めたことを取り組む「自主学習ノート」では、折り紙作品を貼った日にも花丸をいただけたこと。ありのままを認め、そして学び続ける楽しさを教えてくれた環境に、今は感謝の想いでいっぱいです。
昭和学院小学校に初めて足を踏み入れたとき、校舎の美しさと図書館の充実度に驚きました。蔵書も豊富で、「こんな場所で学べたら素敵だな」と憧れたのを覚えています。入学後は、授業の面白さに夢中になりました。特に好きだったのは算数です。実際にサイコロを使うなど、実験・体験を取り入れた授業には、興味を引き出す工夫がたくさん詰まっていました。
一度、友達と大きな喧嘩になったことがあります。そんな時、担任の先生が親身に寄り添い、双方の話をじっくり聞いて解決に導いてくれました。
今、改めて感じるのは、昭和学院の仲間達の関係性の良さです。衝突しても、それを乗り越えるたびに絆が深まり、自分も相手の気持ちを想像する大切さを学びました。共に充実した時間を過ごし、変わらず仲良くいられる仲間の存在は、昭和学院小学校で得たかけがえのない出会いです。
引っ込み思案で、初対面の人と話すのは緊張するタイプだった私でしたが、3年生でオーストラリア研修に参加。初めてお会いするホストファミリーに温かく受け入れていただき、文化の違いや多様な価値観、それを互いに認め合う大切さを学びました。小学生のうちにこのような体験ができたことが、自分を変えるきっかけにもなり、とても意義があったと感じています。
「お友達の良いところを付箋に書いて本人に渡す」という取り組みでは、友達の良い面を見つめる視点を持つことができ、自分自身も褒めてもらえると、大きな励みになったことを覚えています。
学年最後の日、先生から「困難にぶつかっても前を向いていた姿が印象的でした。その強さを忘れないでね」とのメッセージをいただきました。
現在、医師になる夢に向けて勉強と実習の真っ最中。覚えることも多く、大変さと楽しさが一気に押し寄せる毎日ですが、先生からいただいた言葉が、わたしの背中を押してくれています。
