4年生 〝能動的〟な計算練習

2025.10.02 16:56
4年生の算数では、3桁÷2桁のわり算の学習が終わりました。わり算はこれから先の学習でも、考えたり答えを求めたりする際に用いる大切な〝道具〟の一つです。今のうちにわり算をできるようにしておくことが大切です。しかし、だからといって、先生から「やりましょう」と言われて、教科書やドリルの問題を解くだけでは、味気ない気がします。とかく与えられた問題を機械的にこなすという受け身になりがちな計算練習をもっと子どもたちが前のめりになって取り組むようにはできないかと考えて、次の問題を子どもたちに出しました。
問題:□の中に1〜9のすべての数字を1つずつ入れて、次の筆算を完成させましょう。
    □□    ←□□□÷□□=□□あまり□□(9つの□に、1から9の数字が1つずつ入る) 
□□)□□□
      
    □□
この問題を放課後学習会で扱いました。放課後学習会とは4年生以上の子どもたちを対象に、自由に残って補充や発展の学習に取り組む時間のことです。放課後学習会では時間的に授業では扱えなかったダイナミックな活動や、今回のような発展的な問題に時間をかけて取り組むこともできます。
問題の意図を伝えると、早速白い紙に自分で数字を決めて筆算を書き始めた子どもたち。「あーっ惜しい!」「あれっ、できたかも!?」等と呟きながら、自分でつくった筆算問題を次から次へと計算していきました。用紙に書かれた筆算の数は、ドリルに載っている計算問題の数を大幅に超える量でした。
「あっ、できたかも!?」女の子の呟きにみんな大注目!黒板に書いて発表された筆算をみんなで注意深く見てみると、「1〜9の数字が1回ずつ使われていてOK!」「計算ミスもない!」「できている!」、歓声と拍手が沸き起こりました。
50分間の学習会の時間はあっという間に過ぎました。今日は1つ見つけて終わりましたが、この筆算、あと20個存在します。そのことを知ると、「先生、家に帰ってから落ち着いてやってみます」「見つけたら、先生に知らせます」等、まだまだ〝筆算探し〟に取り組むことを宣言しながら帰る子どもたちでした。